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割賦販売とは?

割賦販売は設備や物件の販売(設備を導入する立場からは物件等の購入)手段で、販売(購入)代金の回収(支払)方法が賦払の形をとる契約形態です。

メーカーや販売店が自己資金で割賦販売することが基本概念ですが、ここでは、リース事業者等が販売店より仕入れて割賦販売するケースについて説明します。

割賦の特徴

対象物は割賦買主が選定
割賦契約は賦払いの形式で設備を導入する契約のことで、割賦買主が、契約の対象物と購入先を選定します。
所有権は賦払い完了後移転
契約期間中所有権は割賦売主が留保し賦払い完了を持って割賦買主に移転します。
オンバランス
割賦買主は物件の引渡しを受け検収をした段階で資産計上し、減価償却、固定資産税納付を行います。
物件の保守、修繕、保険付保
物件の保守、修繕、保険付保は割賦買主が実施します。
物件の廃棄
所有権移転後、割賦買主は物件が事業の用に供さなくなる等の場合に廃棄、または二次市場への売却を行います。

割賦契約の流れ

Step1. 設備の選定

設備利用者が導入する設備を選定します。

Step2. 割賦契約

設備利用者はリース事業者と連絡をとり、契約手続き(見積・審査等)を行います。
契約では、設備利用者を割賦借主、リース事業者を割賦売主、仕入れ先を取扱い会社とします。

Step3. 物件引渡し

物件が納入され割賦買主が検収した段階で資産を計上します。
(所有権は完済まで割賦売主に留保されます)

Step4. 物件代金の決済

割賦売主は資金を調達し、物件代金を仕入れ先(取扱い会社)へ支払います。

Step5. 賦払い期間

割賦買主は賦払金を割賦売主に支払います。
割賦買主は、固定資産税申告・納付、保守、保険付保を行います。
但し、保険は所有権を留保している割賦売主が付保している場合もあり、付保対象額や条件を確認する必要があります。

Step6. 支払い完了

賦払金支払い完了により所有権が割賦買主に移転します。

Step7. 物件満了処理

所有権移転後割賦買主は物件が事業の用に供さなくなる等の場合に廃棄、または二次市場への売却を行います。